ナポレオン三世の時代から続く、フランス屈指のグラン・パルファン「ゲラン」。最近まではゲラン家の血族調香師が香りのブレンドを担当していて、185年近い歴史の中で、「ミツコ」や「シャリマー」、「アクア・アレゴリア・シリーズ」など、数々の名作を世に送り出しております。香水ラインだけではなく、コスメティックのラインもシーンのトップ・アイコンの一角をになっております。

こちらはそんなゲランのフレグランス・ラインから、2012年に発売されたメンズ香水です。オリジナルは、2008年に発売された「ゲラン・オム」で、今回はそのアレンジ・ヴァージョンとなっております。2010年の「ゲラン・オム・ロー」とまちがえやすいので、お気をつけくださいませ。香りは、ハイファッションで粋な印象のシプレー・ウッディーの香調がベース。都会的で颯爽とした情感の、ウェルメイドなアイテムにしあがっております。

ライム、グラス・アコード、ミントなどが、クールで伸びやかなシトラス・グリーンを香り立たせるトップから、
ゼラニウムやラム酒などが、アロマティックでクラッシーなスウィートを浮かび上がらせるミドルへ。
ラストはムスク、ベチバー、ウッドなどが、深みのあるスウィートを香らせて、男らしく包容力のあるセンシュアリティーをアピールしてくれそうです。

調香は、現在のゲランの専属調香師で、「イディール」や「ラ・プティット・ローブ・ノワール」のシリーズなどを生み出したティエリー・ワッサー。プロデュースは、ジバンシィやクリスチャン・ディオールなどの香水ラインもかかえている、親会社の「モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」です。さっぱりとしたトーンでありながら、ポップというよりはクラシカルなニュアンスで、ハイクラスなマスキュリニティーをしっかりと感じさせる、ゲラン・クオリティーの冴えわたる一品です。カジュアルなウェアでも、スーツやジャケットなどのスタイルにもマッチするのではないかと思います。どりたかというと春夏のシーズンに適している印象です。

ボトルやボックスもノーブルなデザインでアイキャッチャー。ガラスの質感がとっても高級です。

●直射日光のあたるお肌に香水をつけますと、まれにかぶれたりシミになる場合がございます。
●可燃性製品は火気には十分ご注意ください。
●傷やはれもの・湿疹など、異常のある部位にはお使いにならないでください。
●フレグランス商品は、シルク・薄い布地や白または淡い色の衣服には、シミになることがありますので、直接おつけにならないでください。
●目に入ったときは、直ちに洗い流してください。